腸腰筋症候群とは、湘南スポーツ整体院 院長,鶴田昇先生が6000例以上の施術から導き出されたものです。体の奥深くに存在し、腰痛のカギを握る重要な筋肉群。
その中で特に着目しているのが、「腸腰筋」です。
腰痛・股関節痛・膝痛の多くは、この「腸腰筋」という筋肉の疲労によって起こる症状と考えられます。 つまり「腸腰筋症候群」なのです。
「腸腰筋」とは、骨盤の前方にある筋肉の名称で、「大腰筋」と「腸骨筋」と2つの筋肉が 合流したものです。これらの筋肉は、体の中枢を支える重要な役割をすると同時に歩くとき に使用する大事な筋肉です。この筋肉にストレスがかかり、疲労するために腰痛が発生してしまうのです。
「腸腰筋」が疲労するとどうなるか。
いきなり慣れないスポーツや引っ越しなどで力仕事をしたりすると、たいてい翌日か翌々 日には筋肉痛に襲われます。腕や太ももなどの筋肉がパンパンに張り、硬くなって痛みやだるさを感じることでしょう。また、長時間に渡って同じ姿勢を取り続けていると、筋肉が疲弊し、腰や背中の痛みや肩こりが起こります。筋肉は疲れてくると腫れて硬くなっていきます。すると筋肉細胞に栄養を届ける血管が圧迫され、血行不良が起こります。そのため筋肉細胞にたまった疲労物質を運び去ることが出来ずますます疲れがたまってくるのです。こうした悪循環が続くと疲労はどんどん重くなっていき、慢性的な痛みが起こる、というわけなのです。
特に体の深部に位置する腸腰筋の内側には、腰から下を受け持つ大切な神経が走っており、 この神経が刺激されると、それが腰、膝、股関節などの痛みとして現れるのです。 また、腸腰筋が疲労して思い通りに動かせなくなると、体は無意識のうちに他の筋肉で補おうとします。そのために腰回りの筋肉全体に負荷がかかり、疲労し、「なんとなく腰が重い」ということになってしまうのです。
腸腰筋は、他の筋肉と違って体の奥深くにあるため、直接手で触れることができません。指圧やマッサージなどのケアも行えない上、痛みの場所を認識しにくいため、腰や足の付け根など全く違った場所の痛みとして感じてしまったりします。
こうした特性のためこれまでほとんど注目されることのなかった腸腰筋。ところがこの腸腰筋をきちんとケアできると、どんなに重度のものでもたいていの腰痛はキレイさっぱり解消してしまうことが判ってきました。
原因不明の腰痛の多くは、この腸腰筋が握っている・・・というのが、湘南スポーツ整体院 院長 鶴田昇先生が6000例以上の施術 経験から導かれた答えです。痛みの根本の原因である腸腰筋の疲労を鎮めることが、痛みの解消につながっているのです。
腸腰筋は、身体の深部にある『インナーマッスル』
腸腰筋は身体の深部にある『インナーマッスル』と呼ばれる筋肉で、『大腰筋』という筋肉と『腸骨筋』という筋肉を総称した呼び方です。
大腰筋の始まりは、一番下の鋤骨が背骨につながっている部分(第12胸椎)から腰の上部(第4腰椎)にかけてです。そこから腸のした(背中側)を通って骨盤に入り込み、膀胱の下あたりで腸骨筋と合流し、骨盤を出て、最後は大腿骨の上部につながっていて幅広く始まって30センチほども長い、とても大きな筋肉なのです。
歩く、走る、座っているときも働いている腸腰筋
体内の奥深いところで背骨と大腿骨をつなげている腸腰筋は、身体をどのように動かす筋肉なのでしょうか。ふだん意識しない(動かしていることに気づいていない)筋肉です,が、人間の動作ではきわめて重要な役割を果たしています。腸腰筋は第一に、股関節を曲げて太ももを上げるときに使われる筋肉です。
ためしに、立った姿勢から片側のももを上げてみてください。このとき足の筋肉はほとんど使われていません。主に、背骨から骨盤内を通って腸腰筋が収縮することによって、太ももが上がっているのです。操り人形みたいなものです。
また、仰向けの状態から上半身を起こすときも、腹筋や背筋などとともに腸腰筋が働いています。さらに、椅子に座って姿勢を正しているときも、この腸腰筋の収縮が欠かせません。座っているだけでも働いているのですから、デスクワークを続けているだけでも疲労するわけです。
腸腰筋が疲労すると
ほかの筋肉と同じように、収縮して固くなったまま戻らなくなってしまいます。肩が凝っているのと同じ状態になるので、そうなると筋肉内の血液循環が悪くなります。疲労した筋肉の内部には疲労物質がたくさんたまっています。
筋肉に疲労物質がたまりすぎると、これがそのまま痛みを引き起こす物質になり『股関節痛』の痛みは、簡単に言えばこの腸腰筋の内部に溜まった疲労物質による痛みで、それが股関節の痛みに錯覚されるのです。
つるた療法によるアプローチ
①腸腰筋症候群の治療
腰痛・股関節痛・膝の痛み等は腸腰筋が原因です。この腸腰筋のトラブルが様々な箇所の痛みになってあらわれます。
腸腰筋のトラブルによる痛みを素早く改善に導きます。
②ストレス・コントロール法
現代人の慢性的な痛みに対して、ストレスや過去のトラウマが非常に関係をしています。
原因となる筋肉の不調が回復しても、すぐまた緊張してしまうのです。自律神経『交感神経』『副交感神経』のバランスは現代人の健康にとって非常に重要で、バランスよく機能していれば、健康を維持できると考えます。しかしバランスが崩れてストレス状態になるとストレスホルモンが自律神経の働きを狂わせ、様々な疾患や痛みを引起こすと考えられています。そもそも患者さん本人は気づいてはおられなくて、ストレスが原因で腰痛や股関節痛などを起こしている方も少なくありません。
頭の血流を改善し、自立心自律神経のバランスを整え、改善に導きます。
③免疫療法
筋肉の拘縮やストレス等により血液循環が悪くなり、免疫という健康維持の基本的な機能が低下し疲労がとれにくくなります。
リンパの流れを改善し、免疫機能の低下を改善に導きます。
以上の3つの観点からアプローチし、患者さんの症状に合わせて治療をしていき、『手当て療法』により深部の筋肉(骨格筋)に作用し血流をよくして身体全体のバランスを整えます。